社員の声

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正解のない仕事に、どうアプローチするか ―その醍醐味に触れて35年。 三ツ井 健二 1988年入職

正解のない仕事に、どうアプローチするか ―その醍醐味に触れて35年。 三ツ井 健二 1988年入職

19歳で入社後、10歳以上年上の先輩たちの指導を受け、着実に成長。国家資格である「熱絶縁技能士1級」を当時30歳、県内最年少で取得。以来、エース格として八栄保温工業を牽引。最古参となった今もなお、頼れる職長として各現場で元気に活躍している。

未知からの入社。先輩から学ぶ日々を過ごす。

未知からの入社。
先輩から学ぶ日々を過ごす。

入社したのは今から36年前の1988年。19歳の時でした。高卒でカメラの製造工場に勤めていたのですが、工場内の空気が悪く、持病の喘息が悪化。10ヶ月で退職しました。身体が良くなってから、知り合いから紹介されたのが八栄保温工業でした。

若かったこともあり、会社の事業内容や仕事内容もあまりわからないままに入社しました笑。先輩と一緒に現場に入っていく中で、だんだんと知っていた感じでしたね。当時の社員数は6名。先輩たちは30代が中心で、私が一番若手で、その後10年はずっとそうでした。スピード重視の先輩や丁寧にやる先輩、いろいろな先輩の下につき、いいとこ取りをする形で仕事を覚えていきました。

建物の快適な環境づくりに、不可欠な仕事。

建物の快適な環境づくりに、
不可欠な仕事。

建物の冷暖房設備や給排水設備につながれた「配管・ダクト」に「保温材を巻く」ことが、私たちの仕事です。保温材を巻くことで、配管・ダクトに結露や凍結が起きるのを防ぎ、建物内の快適な環境を維持することができます。地味ではありますが、とても大切な仕事とされています。

主な手順は、配管・ダクトの形状に合わせて、保温材(グラスウール・ロックウール・発泡スチロールなど)をカット。加工した保温材を配管・ダクトに取り付け、熱絶縁テープや番線(針金)で固定すれば、完了です。言葉にすれば簡単ですが、私自身もこの一通りの業務をこなせるようになるまで3年はかかりました。その後は、小さな現場から1人で担当を任されるようになっていきましたね。

建物の快適な環境づくりに、不可欠な仕事。

同じ配管は1つとして無い、だから面白い。

同じ配管は1つとして無い、
だから面白い。

現在は、現場で自社の保温工や協力業者を管理・指揮する職長業務と、自ら施工する業務を担当しています。学校や病院の新築工事、老人ホームの改修工事に伴う保温施工など、案件もさまざまです。

30年以上、保温工事に関わってきて思うのは、今も難しいものは難しいということです。同じ形状の配管やダクトに出会うことはほぼなく、建物によっていつも異なります。だからこそ、保温施工のアプローチも毎回変わってきます。また、30年間の中で、配管・ダクトの素材や形状も変化しています。そうなると当然、新しい技術や知識が必要となり、アップデートが常に欠かせません。そんな中で、自分の納得できる仕事をいかに実現していくかを考え、追求していくことが楽しくて仕方ありません。

培ってきた技術を、多くの人に継承したい。

温かい雰囲気のある
ここで長く働いていたい

保温工の仕事は、ある意味で正解のない仕事とも言えます。対象の配管やダクトに、綺麗に隙間なく保温材が巻かれていれば良しとされ、その際にどんな保温材を選び、どのように加工し、どのように巻いていくかという判断は、ある程度本人に委ねられています。だからこそ、常に現場で頭を働かせる必要があります。ものづくりに興味があり、考えることが好きな方にはすごく向いている仕事ではないかと思います。

私も今後の人生を考えると、もっと多くの人に培ってきた知識や技術を継承していきたいと考えています。少しでも興味がある方は、是非飛び込んできてほしいです。最初は地味で難しさも感じられるかと思いますが、やり出せば、きっと楽しく面白さを感じられる仕事だと思います。一緒に現場で汗をかける日を楽しみに待っています。

培ってきた技術を、多くの人に継承したい。